部屋とTシャツと私
夜になんとなく部屋の片付けをしたり掃除をしたくなる時がある。
さっきはなんとなくクローゼットを開けて服の整理をした。
ファッションにはその時代の流行りがある。
そして一周まわって昔のスタイルがまた流行ることがある。
Tシャツ1枚とってみてもそうだ、流行りのシルエットがあると思う。
今はどちらかというとゆるくて大きめのTシャツが流行っている。
クローゼットから何年か前に着ていたTシャツが出てきた。
当時はちょうどいいと思っていたが、今はなんだか小さく感じる、不思議なものだ。
きっとこの先も、今着ているものが、
なんとなく合わないとか、また更に先の時代には合うとか、
そんなことをぐるぐる繰り返して私達のファッションや日常は巡っているのだろう。
そう考えると全てにおいて永遠の正解というのは無いのだと思う。
みんな違ってみんな良いのだ。
そして全ての物事は常に変化する。仏教ではこれを諸行無常とも言う。
変化していく中で大事なことは、
その時代の身の丈に合わせることができる考えやセンスを磨き、
変化していくことを感じることではないだろうか、
と思いながら
小さいと感じたTシャツを手にとって着てみた。鏡を見ながら、心の声で
「ちょっと太ったなあ・・」
身の丈に合った服を着ようと改めて決意した夜なのであった。