食材持ってけ市
歳末助け合いという言葉があるが、
まさにその言葉の如く、助け合いと優しさに溢れた催しが、12月13日、雪の降る中で行われた。
主催は学生食糧支援プロジェクト実行委員会の皆様。
職種や年代も幅広い有志の皆様で構成されている。
この催し開催のきっかけはコロナ禍における生活様式の変化に伴うものだ。
アルバイト等も減り、生活も大変な学生が増えたという。
だからこそ地域の人や企業が街の若者の生活を支えようということで、
食材等の無料振る舞いイベント【食材持ってけ市】の開催が決定。
第二回目は湯川寺の境内を会場として行われた。
農家さんからは野菜、
じゃがいも、白菜、キャベツ、玉ねぎ、レタスなど。
更には卵や冷凍コロッケなども並んでいた。
お米や缶詰、お菓子にカップ麺、もらって嬉しい物ばかりだった。
この物資全てが地域の人々からの提供であるというのが驚きだ。
「はい、これも持っていって〜」
「いっぱい食べなよ〜」
ボランティアの人達の温かい言葉、受け取る学生の笑顔、
外は雪だったが、どこよりも温かい時間だった。
施す側も嬉しいし、施された側も嬉しい。
その繰り返しで世界は少し平和になる。
誰かに優しい気持ちを施すことを仏教では布施と呼ぶ。
布施は思いやりの心を育てる修行の一つでもあるのだ。
世の中の在り方に変化が起こっている今、
一番大事なのは思いやりの心だと思います。
ここから施しが更に繋がっていけばいいなあ。
来年も引き続き開催されるようです。
詳しくは学生食糧支援プロジェクト実行委員会のページをご覧ください。