湯川寺ブログ

#お寺の日常

七夕の夜に

函館マラソンの同日7月7日の夜、函館では七夕祭りが行われた。

子供達は浴衣を着て街を歩き、七夕の歌を唄い、お菓子などを貰うのである。

七夕の歌は、

【竹に短冊 七夕祭り 大いに祝おう ロウソク一本ちょうだいな】

と唄うのだ

※大いに祝おうのところは諸説ありますが、私が小さい頃はこれでしたので、この言葉でいきます。

 

 

もちろんマラソンの疲れも半端なく残っている、変な歩き方になりながら準備をした。

湯川寺では毎年縁日的なことをして、願い事を書いてもらっている。

射的だったり、魚釣りゲームだったり、駄菓子屋さんのくじ引きだったり。

今回はヨーヨー釣りを行った。

準備から近所の皆様、お坊さん、ありがとう。

18時頃になるとあちこちから子供達がやってくる。

どこにこんなに子供がいたんだろうと思うくらいにやってくる。

お寺で用意していた300個のヨーヨーも見事に無くなり、

20時頃には静かな夜が訪れていた。

 

 

お菓子がいっぱい入った袋を抱える子供の姿を見て、

自分が小さかった時のことを思い出していた。

今は七夕の飾りがかかっている場所にしか行けないきまりになっているのだが、

自分が子供の頃は、お店、一軒家、アパート、マンション、飾りなんか関係なしに片っ端から走り回ってお菓子をもらいにいったものだ。

あの時の楽しさと嬉しさというのは,いつまでも忘れないし毎年思い出すことだろう。

 

そして今、大人になり、逆にお菓子をあげる側になっている。

もちろん貰う側も嬉しいのだが、それ以上に今はあげる側が楽しい!

それはきっと、小さな頃自分が嬉しい!!と感じた七夕のことを、

今度は今の子供達に喜んでもらいたいからである。

 

少子化が進む日本、そして函館。いつまでもこの七夕の文化は残していきたい。

いつか今の子供達が大人になった時には、

今度はお菓子をあげる側になって、沢山の子供達を喜ばせて優しい人になってほしい。

そんな願いを自分の七夕の願いに込めた。

与えられて

今度は与える側に

そうやって

人は成長していく

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